課題解決のエキスパートとして働くコンサルタント。
私たち消費者にとっては、あまり馴染みのない職業ですが、
近年、就活生からの人気が高まっています。
　今回は、「コンサルティング業界」について解説していきます。

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コンサルティング業界とは？

　コンサルティングとは、企業や組織が抱える課題や問題の解決を支援する業務のことを指します。具体的には、経営戦略の策定や事業戦略の立案、業務プロセスの改善、M&Aなど様々な業務を手掛けます。

コンサルティング業界：ビジネスモデル

コンサルティング業界のビジネスモデルは、一般的に次のような流れになっています。

1．プロジェクト受注
コンサルティングファームは、企業や政府機関からプロジェクトの受注を受けます。プロジェクトには、業務改善や戦略策定、M&Aなどが含まれます。

2．プロジェクトチームの編成
プロジェクトを受注したら、コンサルティングファームはプロジェクトチームを編成します。チームには、プロジェクトの目的や要件に応じたスキルを持ったコンサルタントが参加します。

3．プロジェクト実施
チームは、プロジェクトの実施を開始します。具体的には、現状分析、課題特定、解決策の提案、実施計画の策定、実行支援などが含まれます。プロジェクトの期間やスコープによっては、数か月から数年にわたるプロジェクトもあります。

4．プロジェクト完了
プロジェクトが完了したら、コンサルティングファームは成果物をクライアントに提供します。成果物には、報告書、実施計画、システム改善、トレーニングプログラムなどが含まれます。

5．支払い
プロジェクトが完了したら、クライアントはコンサルティングファームに対して支払いを行います。報酬は、プロジェクトの規模、難易度、成果物の品質などに基づいて決定されます。

コンサルティング業界の分類

コンサルティング業界は、大きく以下の4つに分類されます。

1．戦略コンサルティング

　企業の経営戦略や事業戦略の策定、市場調査や競合分析、M&A支援などを手掛けます。

2．ITコンサルティング

　企業の情報システムの改善、IT戦略の策定、システムの導入・開発支援などを手掛けます。

3．人事・組織コンサルティング

　企業の人事評価制度の改善、人材育成支援、採用戦略の策定などを手掛けます。

4．財務・会計コンサルティング

　企業の財務戦略の策定、会計基準の導入・改善、税務申告支援などを手掛けます。

コンサルティング業界：日系と外資系の違い

　コンサルティング業界は、日系企業と外資系企業に分けられます。
　日系企業は、日本の企業を主要顧客として手掛け、その企業の業務に密着したアプローチが特徴です。
　一方、外資系企業は、多国籍企業を主要顧客として手掛け、グローバルな視点や英語力が求められます。また、外資系企業は、日系企業に比べて高い給与水準やグローバルなキャリアパスが魅力的とされています。

コンサルティング業界：求められる人物像

高い分析力と問題解決能力

　コンサルタントはクライアント企業の業務を分析し、問題を特定して解決策を提案する必要があります。これはアスリートが競技における、どのような戦略を立てて、どのように試合に臨むかという考え方に近いものがあります。

柔軟性

　多様な業種や業界のプロジェクトに取り組むために、柔軟性を持って対応する必要があります。これは、アスリートが経験してきた、アウェーでの競技や競技中のアクシデントなどから身に付けた対応力を活かすことが出来ます。

コミュニケーション能力

　クライアント企業のマネージャーや社員と協力してプロジェクトを進めるために、高いコミュニケーション能力が求められます。これはアスリートも同様に、チームメンバーやコーチとのコミュニケーションが重要です。

知的好奇心

　アスリートは自分の競技に関する知識を深め、常にトレーニングや練習に励んでいます。コンサルタントも同様に、様々な業種や業界の知識を持ち、多角的な視点を持ってプロジェクトに取り組む必要があります。

コンサルティング業界：今後の動向

　コンサルティング業界は、企業のDX化に伴い、ITコンサルティングの需要が高まっています。また、サステナビリティやESG投資の重要性が高まる中、戦略コンサルティング分野でも、企業の持続可能な成長戦略の策定や実行支援が求められるようになっています。さらに、テクノロジーの進化によって、業務プロセスの自動化やAI活用など、より高度なコンサルティングが求められるようになっています。

まとめ

　コンサルティング業界は、企業の課題解決を支援する業務であり、戦略コンサルティング、ITコンサルティング、人事・組織コンサルティング、財務・会計コンサルティングなど、様々な分野が存在します。
　体育会学生も、スポーツで培った競争力やチームワークなどのスキルを生かし、コンサルティング業界で活躍することができるかもしれません。

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