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海外サッカー選手に学ぶ!セカンドキャリアの可能性を広げるヒント

今回は、オーストラリアで活躍するの西山さんへのインタビュー、
後編となる「セカンドキャリア編」をお届けします。

前回は、「サッカー選手としてのキャリア編」
サッカーを始めてからプロ選手になるまで、そしてプロ選手でどのようなキャリアを歩まれたか、活躍の秘訣をお伺いしました。
まだご覧いただいていない方は、こちらからご覧ください!


インタビュイーPROFILE

西山雄介(にしやま ゆうすけ) 東京都出身
ワセダクラブForza'02→横河武蔵野FCユース→山梨学院大→YS横浜→鳥取→東京武蔵野ユナイテッド→YS横浜→バンユール・シティSC(オーストラリア)
・ポジションはDF
・投資用不動産の会社でデュアルキャリアを経験
・2023年よりバンユール・シティSC(オーストラリア)へ移籍

――――― それではデュアルキャリアのお話に移っていきたいと思います。
お話伺っていると、西山さんはデュアルキャリアやセカンドキャリアのことを学生の頃からすごく考えられているなという印象を受けます。
”デュアルキャリア”を初めに知ったきっかけは何でしたか?

西山:Jリーグのオンラインサロンで、日本営業大学について知ったことがきっかけです。
そこでは、選手生活だけでは身に付けることが難しい、パソコンの使い方やビジネスマナーなどの社会人スキルを学ばせていただきました。

キャリアについて相談させていただく機会があり、「サッカーを続けながら働く」”デュアルキャリア”について知りました。そこから、企業の方をご紹介いただき、投資用不動産の会社で働かせていただくことになりました。

GATES株式会社でデュアルキャリアとして採用(写真:左)
代表取締役社長 関野 雄志さんとのお写真(写真:右)

――――― デュアルキャリアで一番大変だなと思ったことはどのようなことですか?

西山:やはり、スケジュールと体力面ですね。仕事を二つしてるようなものなので。午前中、サッカーを練習して体を追い込んでから、午後も営業で外回りに行ったり。そして、また次の朝から勉強しなければならない日もありました。

入社当時は、営業だったため「ガンガン結果を上げてやろう」と思っていました。しかし、やっていくうちに、”できること”と”できないこと”が現実として見えてきました。
「全部全力でやっていたら、(体力的に)正直壊れてしまうな」
と感じ、上司の方に相談して、”自分のできるところ、自分のできる範囲”で会社に貢献できるところに取り組むようになりました。
具体的には、当初、新規顧客の営業から売上計上までを全て担当させていただく予定でした。そこを、自身は顧客獲得のところにフォーカスし、その後は社員の方に引き継ぐ形に変更していただきました。

デュアルキャリアを受け入れてくれたその会社には、とても感謝しています。しかし、”営業マン”と聞くとやはり数字(売上)上げてなんぼみたいなところがあると思いますが、なかなか土日に働くことができなかったり、試合で動けなかったりと他の一般の営業マンの社員さんと比べると、仕事に費やすことができる時間が少なく、葛藤はありました。

――――― 体力的に難しい、と思われた際に社員の方に相談されたとおっしゃっていましたが、その際に意識されたことや交渉のコツはありますか?

西山:会社の方に理解していただくことが一番だと思います。
投げやりに
「俺はサッカーが中心だから、こんなことやっている場合じゃないんだ」
みたいな言い方をしてしまうと、話を聞いてもらうことが難しくなりますし、会社にも失礼だと思います。
「僕も全力でやりたいのですが、少し限界があります。これ以上は逆に会社の力になることができなくなってしまいます。」
とお伝えし、話し合いの中でお互いの意見を理解していく、信頼関係を積み上げていくことが大切だと思います。
単に自分の意見を押し付けるのではなく、コミュニケーションの積み上げという点は意識していました。

――――― 反対に、デュアルキャリアをやってよかったなと思うことはありますか?

西山:良かったところは、”経験”を得られたことです。
僕は今、プロ7年目、大卒サッカー7年目ですが、もしその投資用不動産の営業やアルバイト、現在Maenomeryでお手伝いさせていただいている事業などの経験がなかったら、ただただサッカーだけをやってきたことになります。
そう考えると正直、ゾっとすると言いますか、おそらく選手生活が終わった後に何もできなくなってしまうと思います。

今は、もし企業に就職するとして、
「あなたは今までどんな経験をされましたか」
ということを聞かれたときに、自信を持って言える状態です。

何かそこはすごく自身になるというか、サッカー選手以外でもこういう経験をしてきましたっていうのは、大きい財産になっているので、色々なことに取り組んできてよかったなと思っています。

――――― ありがとうございます。今、セカンドキャリアについて思い描いてることがあれば教えてください!

西山:セカンドキャリアを考えるきっかけになったことは、他のサッカー選手の引退です。
引退後、コーチになったり、監督になったりという選択肢がほとんどで、それ以外でも、知り合いの会社に入社するなど、なかなか自分で新しいキャリアを選択するケースを見る機会がありませんでした。
そのため、すごく視野が狭くなってしまうイメージがあり、経験を現役中に積み、引退したときには自分で選べる状態にはしておきたいなっていうところからセカンドキャリアのことを考え始めました。

コーチになりたくなかったってのが一番ですね。
コーチという仕事自体は素晴らしいと思いますし、実際僕も子どのたちのコーチを海外でしています。しかし、セカンドキャリアを歩むからには、稼ぎたいという想いがあり、コーチで一本では難しいというのが現状です。

今は、セカンドキャリアで何をしたい、何になりたいというのは正直まだきまっていません。しかし、英語を話せるというのは、多分どのような仕事においてもプラスに働くと思っています。選択肢を増やすためにも、海外経験やデュアルキャリアの経験を積んでいるという状況です。

――――― 自分がなりたいもの、やりたいことが見つかったときに、その選択肢を選べるように様々なことに取り組まれているということですね。ありがとうございます。それでは最後に、これからの目標を教えてください!

西山:はい。今年からこのように海外へ来て、これまで僕は本当に旅行ですら1度も海外に行ったことがなく、オーストラリアに来る前に初めてパスポートを取ったくらいでした。しかし、1回海外に来るとすごくハードルが下がるというか、どこの国でもいけるくらいの自信がつきました。

日本で海外から戻って、またJリーグとなるとかなりの経歴が求められるので、そこは現実的にあまり僕も考えていません。
引退まで海外でサッカーをやっていくという漠然としたイメージを持ってるので、言語を学び、経験を積んで日本に帰国して引退するタイミングで、サッカーを続けてきたことだけでなくビジネス面でも価値のある人間になれていたらいいなと思っています。

――――― 本日はお忙しいところインタビューにご協力いただき、ありがとうございました!


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