昨今のECの需要増加やグローバル化による国を跨いだ物品の輸送機会の
増加により、物流ニーズは益々上昇しています。
　私達が今商品を手に入れられるのも、ほとんどは物流があってこそだと
言うことが出来ます！
　　今回は、「物流業界」について解説していきます。

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物流業界とは？

　現代はポストコロナの風潮にも後押しされた社会のデジタル化が進み、ネット上などでの商品購入がより一般的になりました。
　物流業は、そのような社会において消費者から遠く離れた商品を消費者の元に届ける重要な役割を担っています。
　あまり馴染みのない方だと物流業界とは、「物を運んで運送料を貰うビジネス」と考えるかもしれませんが、実際には倉庫での保管・管理作業といった他の業務内容も含まれます。また、職種も運転手だけでなく、多岐に渡ります。
　今回は6つの業務内容と3つの職種について伝えていきます！

物流業界　6つの業務

１．輸送

　輸送は、商品をトラックや列車、船舶、航空機といった輸送手段で運ぶことです。
　物流センターなど物流の中間拠点へ荷物を運ぶことを輸送といい、拠点から消費者や企業などの最終目的地まで運ぶことを配送といいます。

２．保管

　保管とは、倉庫などに荷物の送り主から預かっている荷物を保管することです。
　荷物によっては輸送時間を調整する必要のあるものもあるため、そういった商品も届ける日までの間状態を損なわせずに保管しておく必要があります。
　商品によっては冷凍保存しなければならないものもあり、最終目的地に届けるまでに元の状態を維持するためには湿度や温度などの倉庫内の環境にも配慮する必要があります。

３．荷役

　荷役とは、

• 　トラックや航空機からの荷物の積み下ろし・積み込み業務、

• 　倉庫や物流センターへの入出庫作業

• 　輸出入品の場合は通関手続き

などの業務を指します。

４．包装

　荷物を保護し、品質を守るために梱包材を活用して荷物を包む業務です。
　近年では、環境保全のためにリサイクル・リユースが可能な梱包材が使われることも多くなっています。

５．流通加工

　商品に付加価値をつけるラベル貼りや値札付け、箱詰めなど、出荷時に行う倉庫や物流センターでの加工業務全般のことです。

６．情報管理

　商品の在庫や輸送中の荷物の状況、輸送経路の状態の確認などのIT技術を利用して物流に関する各種情報の記録・管理を行うことです。
　在庫管理システムや倉庫管理システム（WMS）を活用することで、輸送ルートの最適化や輸送品質の向上などにつなげます。

物流業界　3つの職種

１．営業

　主に法人を中心に、「輸送手段の提供」や「倉庫での保管」のサービスの提供を行うことで、顧客の物流課題を解決することです。

　物流センターはECサイトで商品を販売しつつも、自社内に保管機能を持たない企業の商品を納入し、その商品を各ユーザーに配送します。
　このように物流業界の営業は、保管機能がない企業への新規開拓や既存顧客のサポートを中心に行う業務となります。

　物流に関する各種課題やニーズをヒアリングしたうえで自社のサービスの強みをアピールし、顧客獲得を目指します。
　自社サービスを利用するメリットを明確に訴求したうえで、
契約へとつなげます。

２．管理・オペレーション

　商品が適正な状態かどうかを検査する「検品」、商品が適切な方法で運送の準備するための「梱包」、その他「仕分け」「ピッキング」「荷役」「商品管理」など、商品の管理をおこなう職種です。

　輸送する際の最適ルートの検討、荷物を積み込むための輸送機器のスペースの管理、また、輸送スケジュールや人員の調整も行います。

　管理・オペレーションは、物流業界で一番人員コストがかかる部分であると言われています。そのため近年では、これら業務を全て機械やシステムによる人の手を頼らないシステムの整備が進んでいます。

３．SD職（セールスドライバー、宅配員）、パイロット、航海士、電車運転士

　「陸運」なら長距離トラック、「空運」なら航空貨物、「海運」なら貨物船、「鉄道」貨物列車などがあり、配送では「陸運」の宅配トラックがメイン手段として実際に荷物を消費者や企業のもとへ輸送するほか、集荷なども行う職種です。
　
　物流業界のメイン業務であり、各企業でコスト削減や効率化を図っています。

最後に

　最後までお読みいただきありがとうございます。
　物流業界の6つの業種と3つの職種について、理解を深められたでしょうか？
　物流業界で求められている人物像は、「物の流れ」に興味がある人、
「社会を支えたい」という使命感のある人、マネジメント能力がある人
であるとされています！

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